事項の援用手続き

実際に借金の時効を成立させるための手続きが援用手続きです。時効の際の援用手続きは、内容証明郵便という形式で債権者に書面で行います。
内容証明郵便とは、いつ、誰が、誰に、どのような内容の書面を送ったかということを、日本郵便が証明してくれる郵便です。なぜこれが必要かというと、口頭で、時効が成立してので借金はもう支払いませ、というような意思表示をしたら、後日、言った言わないという争いが当事者間で起こる可能性があるからです。
普通の郵便で送ったとしても、同様の問題があります。しかし、これを後から争っても、ラチが開かないので、それを証明できる証拠にするわけです。内容証明郵便にて相手方に意思表示をすれば、いつ、誰が誰に、どのような内容の書面を送ったか、について第三者となえる日本郵便が証明してくれるので相手方も言い訳ができません
。内容証明郵便は、このように証拠として強い効力を持っているので、裁判を起こす際の下準備として用いられることもしばしばあります。内容証明の作成についてですが、特に大きさには決まりはなく、紙の種類も、便箋、コピー用紙など、どれでも構いません。
一般的にはA4の白い用紙にパソコンで印刷することが多いようです。ただし、内容証明郵便は郵便局で5年間保存されるので、5年間の保存に耐えれる紙にしてください。